

Japan Washi Photo Association
和紙写真を日本発の世界文化へ
Making Japanese paper photography a global cultural phenomenon from Japan
日本和紙写真協会 公式サイトsince Jan 2020
WashigraphPhoto/和紙写真は
写真の進化系アート
WashigraphPhoto is the evolutionary art of photography
Nobuaki Tanaka
Sho Takaya
Sian Nikuleru
Yuma Masuzono
Shigeto Ogawa
Haruo Kato
和紙は100%自然の恵みである



日本和紙写真協会では、市販の和紙風のインクジェットプリント用紙と区別するために、和紙写真のことをWashigraphPhotoと呼んでいます
日本の伝統的なものづくり文化、写真データの最適化テクノロジー:Photo Authoring、専属のプリンティングディレクターの手による最先端のデジタル出力システム。
この三つの要素が結晶して誕生しましたものが、海外で美術館で「光の版画」と絶賛されたWashigraph Photo です。












和紙はエコな天然植物で出来ています
大規模な森林の伐採を前提とするパルプ(西洋紙)と違い、和紙の主原料になる植物は早いものでは2年ぐらいの栽培期間で、刈り取ることができます。
休耕地や里山の一角を活用して簡単に栽培することで、過疎地の産業育成に繋がります。
日本和紙写真協会は、和紙原料の植物の育成プロジェクトとも連携を積極的に進めます。
和紙の材料
和紙写真に使用する植物繊維の代表種は、コウゾ(楮)です。
このコウゾの繊維を固まらないように、拡散させる重要な役目をする液体がネリです。
トロロアオイの根を粉砕して水に漬け込むと、ネリが完成。
ネリは接着剤でなく、逆に繊維がバラバラに拡散するための日本の伝統的な自然溶剤です。
紙になる繊維をほぐす
水に晒された植物繊維を手で解します。
この段階で漂白した種類の紙と、生成りの風合いを生かした紙などをつくるために、様々な工程が加えられます。
その多くが丁寧な女性の手仕事に担われています。
不純物を除去する根気と、大量の良質の天然水を必要とします。
繊維を煮る
植物を長時間煮て、水に晒します。
この工程は材料になる植物の種類によって、様々な技法が存在します。
繊維を漉く
手漉き和紙の用紙サイズは、様々な使用や細やかなサイズが用意されています。
和紙を断裁してサイズを変更しているのでなく、この手漉き作業の段階で、用紙のサイズは決まっているのです。
原則としてWshigraphPhoto に使用する手漉き和紙は、発注が入った段階で紙の制作にかかることが多いです。
屏風用にA倍サイズの巨大和紙を発注したこともあります。
海外の作家が特注サイズの和紙が欲しくて、この場所に長期間滞在することも珍しくありません。
写真出力のための保護剤を塗る
WashigraphPhoto の画像は10種類の顔料色素の組み合わせによって結像されていますが、以下の理由で、特殊な保護剤を生乾きの状態の和紙表面に塗っています。
・顔料の定着性を高めるため。
・和紙の光沢感や、画像の黒の締まりを高めるため。
・何百年単位の変色防止、腐食を防ぐため。
この保護剤の原料は全て天然素材で、化学薬剤を一切使用していません。
紙の表面を厳しくチェックして、厳選する
WashigraphPhoto に最も使用されている和紙の最高峰は、超厚手の最高級紙(びざん)を使用しています。
出力機に通す前に、繊維のもつれや凹凸をルーペでチェックしていますので、WashigraphPhotoに使用できる紙は、生産された紙の一部に限定しています。
機械工場で生産されるロール和紙
材料になる植物の種類によって、様々な技法が存在します。
竹を材料にした竹和紙は、手漉きではなく、機械化された工場で生産されています。
竹の細胞の中にある空間が、色素を逃さないので滲みもありません、
圧縮加工されたロール状の用紙なので皺になりにく、掛け軸などの表装用の用紙として使われています。
光沢紙なので、ポストカードにも愛用されています。
藍染和紙の可能性
アワガミファクトリーが所在する徳島県の吉野川市は、藍染文化の本拠地でもあります。
藍染の技法と和紙繊維でできた和紙布の融合も研究中。